親切心との付き合い。

 早い方がいいよー。今回は前よりも体力がなかった。骨が戻るのも大変だし、歩き方も変な感じなんだよね。〇〇の病院がいいってよ。友達もわざわざそこに通ってるよ。高速使えばすぐだし。ホテルみたいな感じでキレイだって。そういう人しか来ないから、周りに気を使わなくていいし、楽ってよ。

 来た。久しぶりの妊活情報。子どもがいないとダメだっていう暗黙の世界。これが、家族からっていうのがキツイ。妹よ、お姉ちゃんは産みたくないんだ・・・。

 妹は私のことを本気で心配しているから、いろんな情報を次から次へと披露してくる。友達の〇〇が、今こんな状態だとか、精子がどうとか卵子がどうとか。妊活の本もくれた。

 そんな、いろんな情報を、あたかも興味があるように真剣に聞かなければならない。聴く。聴く。聴く・・・めんどくせー!!って思いながら。
 ここで、適当にウンウンって流していたら私の立場が危うい。なんて人なんだ!?信じられない!!と、いう感じに加えて、この思考をあれこれ修正にかかる。一気に。親族総出で。村八分かい。いや、子どもを産むべき。産んで当たり前な世界なのだ。

 そんな、親切な妹を前にウンウン聞いていた。数分が長く感じた。そうだねー。あ、そうなの!?とか。興味ありますよ。なんて。

 疲れた。なんかどっと疲れた。あの時間は数分だったけど、気持ちが落ちた。聞いてた後に「私は、私。子どもはいらない!」って切り替えられればいい。
 確かに子どもはいらない。妹から話を聞いた後も、甥っ子をだっこした後も、ほしいとは思わない。そこは大丈夫。落ち着いている。でも、子どもを産むべき、産んで当たり前宗教とは付き合えないのだ。これが、友達ならだんだん付き合わなくなってくるのだろう。でも、一番近い家族なら?離れるわけにはいかない。

 適齢期が過ぎるまで、じっと待つしかないのか・・・。