「みんなと同じがいい」日本人気質が、産まない選択肢を狭める。未婚でも、子なしでもいいじゃない。

 私たちは、小さい頃から「調和」を大事にするよう言い聞かされていた。物心がつけば「お友達と仲良くしなさい」、小学校に入れば「先生の言うことを聞いて。ちゃんとするのよ」

 この「ちゃんと」には、教室のルール、学校のルールを乱さず、みんなと同じ方向を向いてがんばること。が、含まれる。

 それを、ちゃんと守っていれば、社会に出ても大丈夫。みんなと同じようにやること。みんなと同じようにできないと、うちの子はダメなんじゃないか・・・!?親からしたら、そんな心配が出てくる。

 

 それって、「みんな違って、みんないい」の精神と逆ですね。「世界に一つだけの花」の歌詞の意味と逆ですね。LGBTの方も障がいの方との共存社会と逆ですね。

 

 みんなと同じでいなければならない

 

 違うようなことをすれば、目つけられる。叩かれる。出る杭は打たれる。じゃあ、みんなと同じようにしていれば、そこそこ幸せなんだな。

 学校卒業して、就職して、結婚して、子どもがいて・・・。

 つまんなくない?

 いや、つまんないというか、もう人生のゴールが見えた気がして。周囲がそうだもの。「子どもはいいよー★」とか、「家を買うなら早い方がいいぞ★」とか。

 生きるロールモデルって、これしかないんですかね?

 みんなと同じにしておけば、とりあえず幸せなんですかね?

 

 私の周りには、おひとり様のかっこいい、憧れる、素敵な生き方のロールモデルはいない。芸能人とか、有名人とかには、結婚しなくても、子どもがいなくても素敵に年を重ねて生きている方はいらっしゃる。

 でも、身近にいないから困る。ふと、湧き出てくる不安。疑問。モヤモヤ。どうしているんだろう。年を重ねていくと、「大丈夫よー!」って笑えるレベルに成長するだろうか。

 

 「こんな生き方もあるよ★」って、心の底から言える自分。そんなかっこいい自分になれたらいいなと思う。