死ぬ時のかたち。理想の風景。

 「死」。いつかみんな迎えること。その時を、私はどんな風に迎えるのだろう。

 そばに誰かいるのだろうか。どこで迎えるのだろうか。

 大概は、親族に見守られながら温かい最後を迎えたいと思う。大好きな人達に囲まれて、「ああ、幸せだった」と思いながら。

 

 一番、受け入れがたい、ストレス度が高いのは突然死だ。なんの音沙汰もなく、いきなり目の前から大好きな人がいなくなる。

 年を取ったり、事故を起こして入院し、闘病生活をがんばった。家族もそれを支えた。でも、亡くなった。それであれば、なんとか心の整理はつくだろう。本人も、家族もがんばったけどダメだった。

 でも、突然死の場合は違う。一瞬で全てが終わってしまう。

 

 私は、どんな形であれ、大好きな人がそばにいてほしい。最後に顔を見たい。

 明日死ぬかもしれない___。その時に、何を残したいか。それで生き方が決まると思う。

 大好きな人に「大好きだよ」って伝えたい。家族に、「ありがとう」って伝えたい。だから、今から伝える。恥ずかしいからメールでも。お互いに、いつ、どうなるかわからないから。もっと、一緒にいたかったって後悔するよりは、優しい言葉をかけてあげればよかったって悲しむよりは。