おひとり様

 一人で耐える。嵐が過ぎるまで。誰かにそばにいてほしい。だけど、それは一時期の感情で全てを変えるには小さい。
 結局は、一人。
 一人で耐えて。立ち向かう。どんな方法がいいか、私に合う方法を探る。それも一人で。誰かに相談しても、最後は自分で決めるし自分の感覚に頼る。
 おひとり様。究極の美しさだ。
 
 何度も何度も、波が来てその度に足元がさらわれて。また立たないとって思うけど、立てなくて、それでも頑張って。海風が冷たい。肌が髪が痛んでいく。だけど、立ち向かうのを止めない。その美しさは失われずに生きる。

 私は、おひとり様に憧れる。

 起き上がれるように。その準備をしている。じっと待って。今の私には待つことしかできないけど、なんとか耐えている。1日1日が長い。早くこの波が過ぎたらいいのに。
 こんな時、あの方ならどうしてるだろう。きっと、大丈夫よ。って言ってコーヒーだでも飲んでいるだろう。ゆっくり。そして、好きなことをして適当に過ごしているだろう。
 私も、少し真似してみよう。大丈夫。
 コーヒー飲もう。お気に入りの。