伊勢神宮に呼ばれてる・・・?(2) 伊雑宮の「巾着楠」
以前、記事にしたことがあるが、その時は私が伊勢に行くタイミングではなかったのだろう。行くことはなかった。
今後のことをぼやーっと考えていた。退職するのか。クビになるのか。復職するのか。それなら、強めの薬に変えるのか・・・?
もう、こんな状態になってから一年半ぐらいだろうか。さすがにヤバイ。もう、社会復帰なんてできないかもしれない。どうにかしないと。そんなことを毎日考えている。ぐるぐると。
ふと、退職したら一人旅に出よう。期間は決めないで。ふらふらと。と、思った。まだ、どうするか決めてないのに。
一人旅先は伊勢神宮にしよう。と。
そっか。私、呼ばれてるかもしれない。
思い立って、本屋さんで伊勢神宮のことりっぷを見た。ぱらぱらとページをめくると、伊勢神宮のいろんな写真が私を迎えてくれた。泣きそうになった。
悲しいとか嬉しいとかわからないけど、ぶわぁっと感情が吹き出る感じだった。あわてて、涙をひっこめた。他の人もいるのに、泣いてたらおかしい人認定だ。
なんだか、ページをめくるのにドキドキした。変だ。私、落ち着け。何もドキドキすることなんてないし、ただ、立ち読みしてるだけだ。ここで泣くな。
そのうち落ち着いて、他の伊勢神宮関連の本を見ても、さっきの感覚はなかった。なんだったのだろう。私が伊勢に行きたがってるのか。
その後、カフェに入った。さっきの感覚と伊勢神宮が忘れられず、スマホで伊勢神宮のことを調べていた。大木の写真に目が留まった。
何か気になった。伊勢神宮の内宮や外宮の写真ではなくて、木。うーん・・・せっかくだから境内とかの写真がいいんじゃないか。さっきもそんな感じの写真ばっかりだったし・・・。と、思いながらも、その木に見とれていた。写真なのに。誰かがブログにあげた写真なのに気になる。暖かい感じがするっていうか、また泣きそうだ!!私!!あ、まずい、まずい。お昼時のカフェ。満席。泣くな、私!!
それは、伊雑宮の「巾着楠」という、樹齢700年ほどの大木の写真。
また、さっきの感覚になった。なぜかわからないけど涙が出てくる。かなしい?うれしい?さみしい?そんな感情ではない。説明できない。
行きたがっている。行かねば。体力が回復したら、気力が戻ったら行こう。
【2019・9・6 追記】
この記事の管理で、再度、巾着楠について調べていた。また、木の写真を見た。胸がきゅーっとなって、鼻がじんじんして涙がぽろぽろ出た。「帰りたい」 と、思った。
全く、縁もゆかりもない、出身地でもない。行ったこともない。そこに。
帰りたいと思う。なぜだろう。